【症例報告】 新免疫療法による がん免疫療法 オリエント三鷹クリニック

肺腺癌 術後再発 当院治療4年経過

イレッサ併用

患者様は埼玉県在住の女性で、2009年04月の健康診断で胸部異常陰影を指摘され、大学病院で経過観察をしていましたが、2010年11月の胸部CT検査で陰影増大が認められ、気管支鏡検査で肺腺癌と診断されました。


遠隔転移が無いことから、2011年01月に手術を行い、術後診断は肺腺癌のStage ⅡA(ステージ2A)となりました。そして、術後の抗癌剤治療としてCBDCA+PTX(カルボプラチン+パクリタキセル)を3コース施行されました。


それ以降も大学病院にてPET/CT、頭部MRI、腫瘍マーカーにて経過を観察していましたが、2013年1月に行ったPET/CT検査にて左肩甲骨下筋にFDG集積が認められ、術後再発と診断されました。同年03月より、分子標的薬イレッサの投与が開始されました。

 

図2-1に2013年(平成25年)02月の大学病院で行ったCT検査画像を示します(図2-1)。左肩甲骨下縁に9×4 mmに再発があること、右S9に小結節があり注意が必要であると判断しました。

 

2013年(平成25年)4月中旬、患者様が56歳の時に新免疫療法(NITC)を開始しました。

免疫検査のサイトカインは、IFNγが1.7 IU/ml(10以上が良好)、IL-12は7.8pg/ml以下(7.8以上が良好)となっており、免疫は非活性の状態でした(図1:サイトカインの経過)。

 

またこの時、イレッサの副作用と考えられる下痢の症状が出ていたので、連日投与から隔日投与に減量したところ、5月中旬に症状が改善したことから、2日連続で服用し1日休むという投与法に変更しました。

 

また、皮膚のかゆみなどの症状が強く出ておりました。背部痛があることから、大学病院の主治医より痛み止め(トラマールおよびカロナール)を処方されておりました。

 

2013年(平成25年)06月(図2-2)、PET-CT検査が大学病院で行われました。

所見は、左肩甲骨下筋の集積は前回より減弱しており、他の明らかな再発、転移は認められないこと。また、右肺の微小結節は良性所見と考えられるとのことでした。

 

この時の免疫検査のサイトカインはIFNγが67.5 IU/ml(10以上が良好)、IL-12は49.5 pg/ml(7.8以上が良好)と前回に比べ大きく改善しました。

 

PET-CTで改善が認められたことから、同年07月よりイレッサを隔日投与に減量しました。
これにより、皮膚や頭皮のかゆみが軽減しました。

同年10月末、痛みが続いていることから大学病院の主治医の提案でイレッサを隔日投与から2日連続で服用し1日休むという投与法に増量し、痛みが減じるか様子をみることになりました。

 

2014年(平成26年)02月のPET-CTで変化なしと診断されたことから、イレッサを隔日投与に減量しました。

 

2014年(平成26年)06月(図2-3)のCT検査の左肩甲骨下縁部は筋肉のみとなっていること、右S9に小結節は変化なしと判断しました。

 

これを受けて新免疫療法(NITC)の方は、食品を4種類から3種類に減量しました。

転移巣が改善したことからCT画像上確認しにくくなっておりますが、背部痛が続いていることからも、まだ転移巣は残っている可能性が高いと考えています。

今後も、厳重に経過観察をする必要があると考えられます。なお、イレッサは隔日投与で継続されております。

 

大学病院にて2015年04月にPET検査、同年09月のMRI検査、同年11月にCT検査(図2-4:新免疫療法開始から2年7か月後)が行われ、再発の所見は無く病状は落ち着いているとの連絡を主治医から頂きました。

また、当院でも図2-4のCT検査結果画像に対して、左肩甲骨下縁足側の筋肉内は変化なしでほぼ瘢痕の状態で推移していると考えられること、また、右S9の小結節は変化なしと判断しました。

 

2015年11月においては、新免疫療法(NITC)の方は医薬品1種類、OK432の経口投与/1.5か月、健康食品2種類を1日1包まで減量し、イレッサの隔日投与を併用しています。

 

そして、2017年2月の診察では、2016年11月の大学病院のPET検査で問題が無かったとのことから、新免疫療法(NITC)の処方は、健康食品1種のみまで減量しました。2017年4月末、患者様より調子は良いと報告を受けております。

免疫検査の経過
肺腺癌 再発 CT画像比較
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