【症例報告】 新免疫療法による がん免疫療法 オリエント三鷹クリニック

精巣腫瘍(精巣癌) StageⅢa 頚部・腹部リンパ節転移 大量抗癌剤投与を拒んで当院治療11年経過

新免疫療法単独

患者様は昭和23年生まれの男性で、平成8年(1996年)11月に右下肢腫脹を主訴に総合病院を受診され精査を受けました。

この時48歳でした。 右精巣腫瘍(精巣癌)及び右下肢静脈血栓症が発見されたため12月に右高位除睾術を行われました。

術後、右精巣腫瘍(精巣癌)(セミノーマ)、StageⅢa、後腹膜リンパ節転移、左側頚部リンパ節転と診断されました。

この時の腫瘍マーカーHCGβは3.5 ng/ml(基準値0.1ng/ml以下)、AFPは659ng/ml(基準値20以下)、LDHは710IU/ml(基準値460以下)と高値を呈していました。

その後、抗癌剤のCDDP:30g、ETOP:160mg、Bleo:30mgを3クール施行され、CT検査で頚部から縦隔までのリンパ節転移は消失し、平成9年(1997年)3月にはHCGβ:0.1ng/ml、AFP 3.8 ng/ml、LDH 165 IU/mlまで改善しました。

しかし、平成9年6月にはHCGβ3.9と上昇、CTで後腹膜リンパ節転移1cm大が確認され、7月よりETOPO:120mg、IFM:2g、CDDP:30mgが2コースを行われましたが、HCGβが4.0 ng/mlと悪化したため、後腹膜リンパ節に放射線を40Gy、その1ヵ月後に25Gy照射しました。

しかし、HCGは6.8と上昇。

その後大量化学療法を予定されていましたが、患者様は新免疫療法(NITC)を希望し来院されました。当院初診時(平成9年(1997年)10月)、患者様は49歳でした。

この時の腫瘍マーカーHCG、AFP、LDHの値は正常値を示しておりましたが、ICTPは6.1ng/ml(基準値4.5ng/ml)、HCGβが4.7ng/ml(基準値0.1ng/ml以下)と異常値を示しておりました。
また、CT検査では大動脈周囲に0.8cm大のリンパ節腫脹が確認されています。

ICTPは当院治療開始から約20ヵ月後に正常値に入りましたが、HCGβは一時的に基準値を下回ることもありましたが、異常値を示し続けており、平成19年(2007年)12月現在も高い値を示しております。

免疫能を表すTh1サイトカインのIFNγとIL-12は治療開始から35ヶ月目まで低い値を示し十分に活性化できていなかったのですが、それ以後は比較的高い良好に推移しています。

一方、NK細胞とNKT細胞の活性は良好な活性化が維持されています。

当院治療開始から11年目の平成19年12月現在、腫瘍マーカーICTPは2.6ng/ml(基準値:4.5ng/ml以下)でAFPは2.6ng/ml(基準値10ng/ml以下)、HCGは0.4mIU/ml以下(基準値:0.7以下)と基準値以下でしたが、HCGβは1.7ng/ml(基準値:0.1以下)と異常値を示し続けております。

しかし、上昇傾向を示しているわけではないので、このまま経過をみたいと患者様は希望されています。 この時の免疫能力はNK細胞とNKT細胞では細胞数と活性値のいずれも良好でTh1サイトカインについてもTNFαとIFNγは良好でIL-12のみ非活性の状態でした。
今後も厳重に経過観察していきます。

精巣がん(精巣腫瘍) 症例 免疫検査および腫瘍マーカーの推移
精巣癌 StageⅢa 頚部リンパ節、腹部リンパ節転移 大量抗癌剤投与を拒んで当院治療11年経過 (PDF)
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