【症例報告】 新免疫療法による がん免疫療法 オリエント三鷹クリニック

胃癌 低分化胃癌 術後再発予防 当院治療7年5ヶ月間

抗癌剤併用(3ヶ月間)

胃癌の中でも低分化腺癌や印鑑細胞(スキルス)は手術後再発率が高い癌種のひとつです。

しかし、手術後の再発の目印となる腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)が役に立たないことが多いと考えられます。

このような時胃癌でもICTPは有用である事をすでに報告してまいりました。

また手術後の再発予防に新免疫療法(NITC)が有効ではないかとの示唆に富む症例を経験したので報告します。

昭和26年(1951年)4月生まれの男性です。

平成11年(1999年)1月に大学病院で胃癌と診断され、胃2/3切除を受けました。

その時の病理診断は低分化腺癌で(S0、lg(2)、v(1)、IFNγ)でリンパ節転移は#3、#7(+)で2群リンパ節まで陽性でStageⅢと判断されます。

新免疫療法(NITC)は手術後2ヶ月目から開始しました。

術後開始していたUFT400mg/日の経口投与も本人の希望で5月で中断し、その後は新免疫療法単独で経過をみることになりました。

術後の腫瘍マーカーを見ますとCEAとCa19-9は正常域内でしたが、ICTPが4.7ng/ml(基準値4.5以下)、Ca72-4が9.9U/ml(基準値4.0以下)、STNが53U/ml(基準値45以下)と高値を示していました。

免疫能力は初診時IFNγが45IU/ml(10以上が活性化)、IL-12が103pg/mlといずれも高い値を示していました。

このTh1サイトカインは平成16年(2004年)3月までの5年間に合計15の測定を行なっていますが、いずれも活性値を示し続けております。

またNK細胞比率と活性化NK細胞比率も良好な値を示し続けております。

腫瘍マーカーについてはICTP(スキルス胃癌や低分化腺癌で注目されるマーカー)は、術後5ヶ月間に亘り異常値を示しておりましたが、平成11年8月からは正常値に入りその後一度も異常値を示しておりません。

しかし、Ca72-4とSTNは平成18年(2006年)6月まで高い値を示し続けておりましたが、術後7年を過ぎた段階で、これまで15回にわたって行ってきた超音波検査では異常所見も認められないため、平成18年6月に新免疫療法(NITC)を終了しました。

治療終了から2年経った当院治療開始から9年5ヵ月後の平成20年6月に血液検査及び腹部の超音波検査を行いました。

CA72-4が8.5U/ml(基準値4.0以下)及びSTNは72U/mlと異常値を示しているものの、ICTPは2.4ng/ml(基準値4.5以下)、超音波検査結果は異常所見を示しておりません。

今後も1年~2年に1回程度検査し経過を観察したいと考えています。

症例 低分化胃癌 免疫検査および腫瘍マーカーの推移
胃癌 低分化胃癌 術後再発予防 当院治療7年5ヶ月間 (PDF)
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