【症例報告】 新免疫療法による がん免疫療法 オリエント三鷹クリニック

乳癌 術後 再々発 骨転移 当院治療2年10ヶ月で卒業

新免疫療法(NITC)単独

当時32歳女性の患者様が、ある日、右胸に鶉の卵よりちょっと小さめのしこりを見つけ、平成6年12月に東北にある県立病院で検査を受け、右乳癌との診断(T2 N1・2 M0 N(-))で、右乳房全摘手術と右腋窩リンパ節の郭清術を受けられました。

術後に、マイトマイシン(MMC)とユーエフティ(UFT)の抗癌剤と、ノルバデックスのホルモン療法を受けられましが、約2年後の平成9年1月に、全摘した右胸の少し上のところが異様に盛り上がり、乳癌の右腋窩リンパ節の再発と診断され、切除すると共にUFTの抗癌剤とゾラデックスとフェアストンのホルモン療法を受けました。

また、放射線も併用されました。

約1年後の平成10年2月に、放射線科専門病院の骨シンチで右肋骨2ヶ所の乳癌による骨転移が認められました。
また、同部位の圧痛も認められています。 

新免疫療法(NITC)を単独で受けることを希望されて当院を訪れたのは、平成10年7月で37歳のときでした。

初診時の腫瘍マーカーは、骨転移 のマーカーであるⅠCTPは基準値内でしたが、NCC-ST-439(以下NCC)値のみが87 U/ml(基準値7.0 U/ml以下)と異常値を示していました。

この時の免疫能力(この頃はIFNγ、IL-12とTh1/Th2比のみしか測定できませんでした)は、IFNγのみが活性化されているが、IL-12はまだ産生されていませんでした。

このNCC値は、新免疫療法を続けるにつれ順調に低下し続け、治療開始後10ヶ月目に6.5 U/mlと初めて基準値内に入り、以後一度も異常値を示していません。

免疫力は3ヶ月目でIL-12が12.0 pg/mlとなり活性化を示しています。

骨シンチでは、開始後3ヶ月目で右肋骨の2ヶ所の乳癌の骨転移の存在を示す集積像は消失し、病変部に一致していた圧痛も消失しています。

平成11年12月からNK細胞比率とNKT細胞比率の測定が可能になり、この免疫検査をすると、NK細胞比率の割合は17.3%、NKT細胞比率の割合は15.6%で免疫能が高いことが分かりました。

IFNγやIL-12と同様に、NK細胞もまた骨転移に有効であることが現時点では明らかになりつつあります。

IFN-γは誘導されているが、IL-12が時々しか誘導されていないのにもかかわらず骨病変が治癒したのは、NK細胞の力が加わったからかもしれません。

骨シンチの集積像(乳癌の骨転移)が消失し、腫瘍マーカーNCCが基準値内となった後の約2年間、新免疫療法(NITC)を続けていましたが、異常を認めないことから平成13年5月に治療は終了しました。

現在も免疫力を維持したいとの考えからIL-Xを1日1包2.0gを飲んでいるようです。

現在、患者様は、乳癌との闘病生活の体験を「ひまわりレターズ」(患者様向け機関紙)に、創刊号よりずっと連載を続けて下さっています。

また、現在「陽だまりの会(患者様の会)」の関東地区代表として活躍されています。

一人でも多くの患者様のお心が軽くなればとの願いから、ご自分の体験を通して患者様の相談にのられておられます。

乳癌 骨転移 症例 骨シンチの比較および腫瘍マーカーの推移
乳癌 術後 再々発 骨転移 当院治療2年10ヶ月で卒業 (PDF)
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