
この患者様が来院なさった頃は、(1→3)(1→6)-β-D-グルカンを経口投与することで抗腫瘍作用が誘導される事実のみしか分かっておらず、内因性IL-12が誘導されることでeffetor細胞のキラーT細胞、NKあるいはNKT細胞が活性化されて抗腫瘍作用が起こるという明確な機序がまだ不明な時期でした。従って、免疫能力のデータはありません。
新免疫療法(NITC)開始時の平成8年4月の胃カメラ像では、胃角部後壁にBorrmannU型のUc進行型の胃癌が認められます。その時の細胞はスキルス胃癌を示す、印鑑細胞癌が生検で得られております。
高齢ではありましたが、年齢よりも若い外見より肉体的年齢は若いと判断し、手術をすすめたのですが、手術は拒否されました。新免疫療法(NITC)単独での治療を、3ヶ月間をめどにして、スキルス胃癌が悪化するようであれば手術を受けるとの約束のもとに、開始しました。